写真の仕事をしているワケ vol.4「スタジオ撮影の楽しさ」

ウェディング以外でも自然な写真がほしい人はいるはず、その声に応えたいとの思いから、2005年、会社が一般の方向けのスタジオをオープンしました。
この頃、ウェディングでは自然な写真が主流になってきていましたが、スタジオの写真は硬いところがほとんどでした。

ウェディングのときから、媚びないとか、姉御肌だよね、とか言われていましたが、
実際、20歳くらいから、こちらが気を遣うと相手も気を遣うのでは?と思っていた私は、
自分自身が自然に振る舞うことが、お客さまの自然な笑顔につながる、と思っていました。(だから未だに、気が利かない女子ですが(笑))

はじめこそ、1対1の撮影に慣れていなかったこともあり、
自分でも違和感を感じることもありましたが、撮影を重ねていくにつれ、どんどん合うお客様の幅が広がっていきました。

スタジオ撮影の楽しさ♪

当初は、目の前のお客さまの最高の1枚を残したい、という思いがメインでしたが、
お客様から、「私って意外とかわいいじゃん」、とか、
「自信になりました」、「私って笑えるんだ」、
「笑顔が一番いいなと思いました」、「もっとキレイになれるようにがんばります」、
「新しい自分を発見しました」、
などという声をいただくようになって、
自然なその方らしい表情、笑顔を写すことが、
いろんなきっかけになって、その人の人生を好転させることもできるんだ、と実感していったのです。

もともと、写真自体よりも、それが与える感覚や感情に重きをおいていた私にとって、それはそれは、楽しい仕事になりました。

お客さまにも恵まれ、お客様から学ぶこと、助けられたことは、数知れません。
この出会いが、今の私を作っていると言っても過言ではないほどです。
そうして学んだことを、別のお客様にシェアする、というのも、私の大事な役目だと思っています。

 

→vol.5「独立。そして田舎へ。」